九谷茶碗まつり
九谷茶碗まつりは九谷焼の陶祖を偲んで、
明治41年に「慰霊祭」をしたのが始まりとされているお祭りです。
毎年5月3・4・5日のゴールデンウィークの3日間に開催され、地元の方はもちろん、国内外問わず全国から毎年約18万人のお客様を動員し大変な賑わいをみせます。九谷陶芸村に設けられた特設会場には、約50社の九谷焼商社特設店が出店し、普段使いの器から九谷焼作家による美術名品などがこの日の特別価格でずらりと並ぶ、見応えのあるお祭りです。また、20店舗以上の模擬店やご当地グルメの出店もあり、幅広いお客様にお楽しみいただけます。
お知らせ
九谷茶碗まつりの
歴史
茶碗まつりの風景(本寺井駅前)
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明治41(1908)年
現在の能美市佐野町で斎田道開の遺徳を偲ぶ慰霊祭として、狭野神社境内にてに始まる。
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大正10(1921)年
現在の能美市寺井町でに九谷庄三記功碑建立を記念し、遺徳を偲ぶ「庄三まつり」として始まりました。
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昭和3(1928)年
「佐野茶碗まつり」として本格的に開催。
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昭和25(1950)年
本寺井駅周辺に場所を移し、「九谷まつり」として本格的に開催。
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昭和46(1971)年
現在の寺井地区公民館周辺に移す。
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昭和48(1973)年
九谷茶碗まつり奉賛会を設立し、「九谷茶碗まつり」に名称を統一し、5月3・4・5日の連休に佐野・寺井の2会場で開催する。
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平成10(1998)年
この年から2会場を統一し、和田山古墳公園周辺を開催地とした。その後、サンロード寺井などに開催地を変更。
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平成26(2014)年
九谷陶芸村に場所を移し、現在に至る。
1795-1868
SAIDA DOUKAI
斎田道開 〜能美九谷の礎を築いた陶祖〜
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1795年
本名を伊三郎といい、現在能美市佐野町で豪農桶屋伊三右エ門の長男として生まれる。
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1811年
16歳。志を固め、若杉町に開窯した若杉窯に於く。
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1816年
山代村豆腐屋市兵衛に就き南京写染付法を学び、再び若杉窯にきて赤絵勇次郎に就き赤絵及び彩色法を学ぶ。
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1822年
京都の清水の名工與三平に就き更に彩色著画を研究する。
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1827年
肥前伊万里に行き宇右衛門に就き同地の書風と焼窯方を修業した。その後尾張、美濃、丹波の諸国を遊歴して研鑚を積み天保元年に帰郷。
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1835年
佐野にて陶画を指導し、小松町の松屋菊三郎、佐野村の與三郎など数十名が学んだ。
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1858年
中川源左衛門など数名に素地窯を作らせ「佐野窯」を起こす。荒窯と金窯の二度焼の技法や絵付けと素地づくりの分業生産をするなど、総合プロデューサーとして、九谷焼産業の発展に尽力された。
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1868年
死去。郷人その徳を褒め称え県社狭野神社境内に祖霊社を建て、その霊をまつる。
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1908年
祖霊社を陶祖神社に改築し、慰霊祭を行ったのが、佐野の茶碗まつりの始まりである。
1816-1883
KUTANI SHOUZA
九谷庄三 〜ジャパン・クタニを確立〜
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1816年
現在の能美市寺井町に茶屋庄三郎の長男として生まれる。幼名庄七。
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1826年
加賀藩窯の若杉窯へ入り、赤絵の勇次郎に6年師事。
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1832年
小野窯に入り、粟生屋源右衛門の指導を受ける。
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1841年
故郷寺井に帰り、上絵窯を築き「庄七」と書く。
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1851年
武腰シヅと結婚し「庄三」へ改名。
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1863年
五国寺松谷で良質の陶土を発見した。
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1865年
彩色金襴手(庄三風)を完成する。庄三の功績は、九谷焼の産業化として、数人のリーダー格陶工の指導で、何人かがそれぞれの部位を分担して仕上げ、ブランド化させた。
また、九谷焼の名を全国に広め、さらにジャパンクタニとして世界に広めた。 -
1883年
庄三死去。
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1921年
庄三の功績を称賛し、庄三記功碑が建てられ、それを記念し「庄三まつり」が始まった。
九谷茶碗まつりの
魅力
高額品からお買い得品まで勢揃い!
能美市の初夏の風物詩である「九谷茶碗まつり」。
丁寧に作られた九谷焼の高級品から、普段遣いのお値打ち品まで、限定のお得価格で手に入れられるチャンスです。数多くの商品の中からお気に入りの九谷焼に出会えること間違いなしです。
毎年約18万人を国内外問わず全国から動員!
九谷焼の陶器まつりでは最大規模を誇る能美市の一大イベント。約18万人を動員し、国内外問わず多くの人で大変な賑わいを見せます。毎年様々な企画を盛り沢山用意しており、大人からお子様までお楽しみいただけます。九谷焼の器で食す地域グルメ、お茶会の抹茶を満喫。能美市九谷焼美術館「五彩館」(旧九谷焼資料館)では、名品鑑定をしたり、九谷焼の歴史や道具、様々な資料を見ることができます。
世界一の商品点数、こだわりの器も盛りだくさん。
特設のテント会場では約50店舗が軒を連ねています。全国各地から九谷焼のファンが掘り出し物を目当てに初日は朝早くから行列を作って待っている光景も。九谷焼の陶器市では規模も商品点数も世界一のイベントです。九谷焼のメーカーや商社、作家と直接会話しながら購入できるのも魅力です。B品や難ありの商品は品物と値段も自分で確認できるので、納得して購入できるのも魅力です。
過去の催し物
九谷茶碗まつりでは、毎年見どころ満載の楽しいイベントが各所でたくさん行われています。その年々により、企画の内容が変わりますので、是非お知らせにてご確認ください。次回はどんな催し物に出会えるか楽しみですね。
毎年人気の「限定ご当地グルメ」で能美市の特産品を堪能
全体で20店以上の飲食模擬店もずらりと並び、にぎやかなお祭りムードで盛り上がります。地元のお客様はもちろんのこと、県内外のたくさんの観光のお客様で賑わいます。中でも能美市の特産品を使ったご当地グルメを九谷焼の器で楽しめるコーナーも見逃せません。販売数に限りのある限定グルメも並び、こちらをお目当てに来場されるお客様も。
九谷焼資料館で九谷焼の歴史に触れながら、名品オークションを楽しむ
能美市九谷焼美術館「五彩館」(旧九谷焼資料館)では、江戸時代前期の古九谷から現代までの九谷焼の歴史を各時代の名品で紹介しています。また製造工程や技法、画風を比較しながら鑑賞できます。当館で開催の「九谷焼名品入札会」は見るだけでも価値のある商品がずらりと並びます。オークション形式で参加できるので、名品が思わぬ価格で手に入るかもしれません。5月3日限定イベントの「名品鑑定相談」は、持参した九谷焼商品を専門家が無料で鑑定してくれます。お家の中で眠っている骨董品に、驚きの価値がつくことも。
九谷焼を見て・聞いて・体験!
「窯元作家工房巡り」では作家や職人の仕事ぶりを間近で見たり、直接お話を聞いたりと、ふれあいを通じて九谷焼の魅力を体感できます。作品の購入はもちろん、参加型の絵付け体験も大変人気です。能美市九谷焼美術館「体験館」(旧九谷焼陶芸館)では石川県ご当地キャラクターの「ひゃくまんさん」・能美市の公式キャラクター「ひぽ能ん」「ゆず美ん」・男の子に人気の「ウルトラマンシリーズ」・女の子に人気の「ハローキティ」など、初めての方でも気軽にできる絵付け体験をご用意しています。